Twitterより少し長い

140文字以上が目標

情況

早稲田アナキズム研究会が、昨年の初夏に開催したイベント「千坂恭二講演会 in入谷」の文字起こしが、今回めでたく『情況』の2019年・冬号に掲載されることになりました。
早稲田アナ研を新しく知った方や、諸々の予定があって行けなかった方等、出来るだけ多くの人に読んでいただきたいです。
1/17に発売する、と聞いております。本が好きで、旅行先でも多くの本屋に立ち寄って時間とお金を無駄に潰す僕も、情況は東京を含め、どこの書店でも見たことがありません。新宿御苑前の「模索舎」でしか売っているところを見たことがない。
なので、ぜひ新宿御苑前模索舎にお立ち寄りいただき、ぜひ購入してお読みいただければと思います。模索舎で本を買って。
(上の文を書いた後で調べたらAmazonでも売ってるっぽい。)
『情況』編集部に繋いでくださったTさんや、話が進んでからは仲介をしてくださったIさん、そしてなによりも、訳もわからず話を勝手に進めてしまい、多大にご迷惑をおかけしたと思うが、「いい経験になる」とリライト作業に協力してくださった早稲田アナキズム研究会の方々に深く感謝を申し上げます。本当にありがとうございました。今度焼肉に行きましょう。

情況 2019年 01 月号 [雑誌]

情況 2019年 01 月号 [雑誌]

 


以下は僕が今回の原稿にこめている思いというか裏話。


2017年の夏に外山恒一氏が主催している「教養強化合宿」を終え、東京に帰ってきた僕が、なんか面白いことないかなあと探していたところ、タイムラインに早稲田アナキズム研究会のTwitterが流れてきて、読書会を行なっていることを知った。たまたまその時に読んでいる本が、外山恒一氏が書いた「マルクス主義入門」だった。ちなみにこの本(機関誌「人民の敵」所収、イベントで単体発売もアリ)はめちゃめちゃ良いのでみんな読め。
ついこないだまで本人に9泊10日で直接指導を受けていた身としては、本人が何を書いているのか知ろうと思い参加を決意した。これまた余談になるが外山恒一氏の「教養強化合宿」は期間中、哲学史や、左翼運動史、それにかかる文化史をずーーーっと詰め込みで勉強するので、氏の理論や考えは全くと言っていいほど教えられない。普通に勉強になるので、学生はみんな行け。これで実負担は福岡の往復交通費のみというのはどう考えても行くしか選択肢はない。
ともかく、それが早稲田アナ研とのファーストコンタクトであった。
その後、仲良くなり、読書会にも「常連」のごとく顔を出すようになり、飲み会やその他イベントでも一緒に行動するようになった。家にも何度も泊めていただいた。終電を逃しがちな僕を嫌な顔をたまにしつつ(本当にごめんなさい)泊めていただいて本当にありがたかった。一昨年、去年を通じて家族以外で最も会話を交わしたのは早稲田アナ研の方々だと思う。良いか悪いかは別として男性性まるだしの会話から、政治思想に関する真面目な議論まで、色々した。


早稲田アナ研から千坂恭二氏を呼んで講演会をしたいという話を聞いたのは2018年の春先だったと記憶している。読書会で歴史からの黙示を頭を捻らせながら読んでいる最中だったので、その著書に色々伺えるのならば絶好の機会だと思い、賛同した。早稲田アナ研のメンバーではなかったが、開催当日まで連絡を密にとって、段取り等々を話し合った。裏方として当日の案内や雑用をこなした。講演会は、多数の人にご来場いただいた。直接お誘いした知り合いもそうだが、純粋にイベントそのものに興味を持ってくださった方々のおかげで、小さな集会室を埋め、当初用意していた椅子では足りず、裏に隠していた椅子を急遽追加した。ご来場くださった方々には狭い思いをさせてしまったかもしれない。本当に失礼しました。二次会や三次会にも大勢の方々が参加してくださった。本当にありがとうございます。


講演会終了後、僕は自主的に文字起こしを始めた。講演会の内容は千坂恭二氏の著書やTwitterで読んだことある話から、初めて聞くものまで、とても興味深いものであったので、文字にして残しておくべきであるとの考えと同時に、早稲田アナ研への恩返しというものがあった。公私ともに(公ってなんだよ)お世話になりっぱなしの早稲田アナ研に、微力ながらなんらかの恩返しが出来ればと思った。講演会から一ヶ月の8月中旬くらいには完成出来れば良いなあと軽い気持ちで始めたが、文字起こしなど一度もしたことがなかったし、生来のものぐさもあり、思いの外難航した。が、なんとか完成した。10月の初め頃だった。
その後、Tさんを通じ、元々知り合いだったIさんと相談して、元原稿の大幅なリライトをすることになった。元々22000字のものを、どうにか15000字まで減らす、と。
リライト作業は困難を極めた。重複している内容は、上手い具合に削れば良い。だが、本文に多少関係あるエピソードや、本文(文脈)の関係が薄いが、重要かつ興味深い論点は削るかどうかとても悩んだ。それらを見極めるのがとても難しく、みんな悩んでいた。どうにかこうにか17000字まで削り、情況出版に送付し、掲載へと至った。削った内容も含めて今度なんかしらでフルバージョンを公開したい。


最後の方は箇条書きみたいになってしまったきらいがあるけど、そんな感じです。重ねて、皆々様にお世話になりました、早稲田アナキズム研究会は今年も頑張っていくと聞いてますので、応援よろしくお願い致します、ということが言いたかった。