Twitterより少し長い

140文字以上が目標

中曽根葬儀

珍しく朝早く起きられたので雨だけど外出することにした。少し考えて品川へ行くことにした。政府と自民党が主催の中曽根の葬儀がどんなものか見に行こうと思った。

家に帰ってTwitterを見ると、道路を渡れなかったと言っている人がいた。『ぼそぼそ声のフェミニズム』の著者・栗田隆子さんが渡れなかったと言っているツイートが流れてきた。

後述するが、私は道路を渡れた。そして、会場の外の道路を歩くことができた。会場の外では何があったのか。あくまで自分の体験だが、記憶している範囲で記述する。

電車を乗り継ぎ、品川駅に着いた。中央出口には、喪服を着た「中曽根葬儀シャトルバスはこちら」とカードを持った女性がいた。しばらく歩くと同じようなカードを持った男性もいた。高輪口の階段を降りる。駅前ロータリーでビラ配りをしている人がいた。中曽根のプラカードを持っている人もいた。賛成派か反対派かよくわからなかった。また、ビラをもらったことによりなんか色々言われても困るので貰わなかった。後でTwitterを見たらそこで中核派が街宣をやってたことを知った(中核派だけではないと思うが)。歩道と車道の間に、警察(多分)*1が多くおり、異様な雰囲気であった。ロータリーにも大型輸送車が三台があってさらに異様さを醸し出していた。

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品川駅の高輪口駅前

 

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横断歩道を渡った(渡れた)時の写真

 

何事もなく道路を渡り、歩道橋を渡る。駅前だけでも異様だったが、その異様さをより強く感じたのは坂を登ってからであった。

 

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歩道橋から

 

坂には警察(多分)が数メートル間隔で立っていた。歩いてたら声をかけられた。「この先に行かれるんですか?」。「警視庁」と書いてあるジャケットを着ている恰幅のいい男だった。しかし、特に身分を示す手帳は示されていない。警視庁というジャケットを羽織ったコスプレイヤーかもしれない。何よりも知らない人(しかもいきなり話しかけてきた人)と喋る趣味はないので無視した。男は続けて「カバンの中を見せてくれ」とも言ってきた。だが、友達でもない人にカバンの中を見せる筋合いはない。「結構です」と言って立ち去った。

坂を登り切り、右手に見えるのが会場のグランドプリンスホテル新高輪国際館パミールである。

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雨の中傘もささずに写り込んできた謎の人物



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しばらく歩くと、T字路にカメラを持った人が大勢いた。メディア関係者なのかもしれない。一人で立っていて警察(多分)に何か言われてもアレなので、そのカメラマンたちの群れの中にいることにした。

高級そうな車や「通過」と書いた紙が貼ってある車、車の先端部にどこかの国の旗が取り付けられたおよそ日本の公道ではマイノリティであると思われるナンバープレートを取り付けた車が通り過ぎ、カメラマンたちがそれらを撮るのをボーッと見ていた。

しばらくすると警察(多分)がカメラマンに何か話しかけ、何かを指示した。すると群れが一斉に動き出した。指示の声がよく聞こえず、流れに任されるままに私もあわせて移動した。カメラマンの話をよく聞くと、彼らは中曽根葬儀の写真を撮るのが目的というより、参列する皇族を撮影するのが主目的だということが分かった。撮影はせず、ひとめ皇族が見たいというだけの人もいたようである。車列は同じ道路を通るので、我々は体よく会場から遠ざけられたのである。

しばらく待つと赤いランプを点滅させたバイクを先頭に車列が通った。周囲の警察(多分)に緊張が走った気がした。私も車列を見てはいたが、窓ガラスが黒かったので、誰がどうとかはあまり良く分からなかった(そもそも誰の宮の誰が来るのかも知らなかったので顔もよく知らない)。周囲で見てた人や写真を撮っていた人は果たして面白かったのだろうか。警備車両とかが撮れたから良いのかな。

緊張も解け、流れ解散の雰囲気になった。私は国際館パミールを横目に、坂の上まで戻った。*2なぜ坂の上に戻ったかというと、そこには佛所護念会教団という新宗教の高輪教会があるからである。

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教会正面



私は新宗教が好きで、よく(公道から、信者の邪魔にならないように)撮っている。*3

興味深いのは、その高輪教会の駐車場には、警察車両が停められていたことだ。謎。

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これだけでは分かりにくいが、大型輸送車が何台かあった



手持ち無沙汰になったので、周囲を散歩する(というか今までもずっと散歩だったのだが)。しばらく歩いたところにもちょいちょい警察(多分)がいる。車の中でリクライニングをフルにして暇そうにしてる警察(多分)、手持ち無沙汰に警棒をぐるぐるしてる警察(多分)、服を交換してる警察(多分)などを見た。総じてみんな暇そうにしていた。

途中で警察に囲まれながら坂を下る人がいた。後から追うと人は品川駅前のショッピングモールの中に入っていった。スーツを着た片耳イヤホンのガタイの良い男複数人がショッピングモールの中に入って行った。制服を着た警察(多分)は複数人で外に立っていた。

道路を渡ったがなんとなく気になったので、品川駅側でショッピングモールの方面をぼーっと見ていた。すると、先述のようなスーツを着た男が同じようにショッピングモールをじっと見ながら立っていた。小一時間くらいしたら制服を着た警察(多分)が撤収した。すると、そのタイミングで、そのスーツ男がどこかに電話をした。そして、道路を渡りショッピングモールの方向へ向かって行った。

その頃には、到着した時に見かけた警備車両はなく、現場にいるのも飽き飽きしてきたので、帰ることにした。

 

*1:ここで(多分)と言っているのは、本当に警察かどうかが確証が取れないことによる。以後も同様である。世の中には警察と名乗らないで警察活動をしようとしてくる謎の人物がいる。末法の世である。リンク参照 https://hbol.jp/220288 

*2:その過程で14:10を迎えた。特に異変等はなかった。なんとなく静かだった気がしたが、信号が赤信号になっていただけだと思う。

*3:撮った写真をInstagramにアップしている。ご興味があればどうぞ。https://www.instagram.com/usednext/